Q.01 共通する「標準」
設備はありますか?
定形のプランはなく、敷地や予算と相談とのことですが、
たとえば二重サッシはどのプランでも標準であるなど、
どんなケースにも共通する「標準」部分はありますか?
また、基礎や使用する木材についても
「相談」なのでしょうか?
A.当社では、様々な素材や設備を検討し使用してきた蓄積の中で、コストと品質のバランスが良いものを厳選して採用しています。その関係上、同じものをいくつかの建物で使用していく傾向にはありますが、決して定形ではなく、ご希望により柔軟に対応させていただいております。
断熱方式や基礎の構造に関しても、責任を持ってお勧めしている性能や機能はございます。それらについてもじっくりお打ち合わせさせて頂き、コストと要求性能をご理解頂いた上で、可能な限り盛り込めるよう設計させて頂いております。
Q.02 シロアリの心配は
ありませんか?
床下の全面が蓄熱コンクリートということですが、
その上の土台がシロアリに食われることは
ないのでしょうか?
A.蓄熱コンクリートと土台の間には、「気密パッキン」というゴム状の部材を挟み込み、外気の進入を遮断する構造になっていて、白蟻等の進入を防ぎます。また、白蟻は多湿の環境を好みますが、床そのものの熱環境が室内環境とほぼ 同じ状態となるため、結露の発生を抑えられます。白蟻対策に関しては、通常の布基礎よりも安全な構造と考えております。
木造住宅は、白アリ被害が多いと聞きましたが
大丈夫なのでしょうか?
又、薬剤を散布した場合、
人体への影響はないのでしょうか?
A.きなりの家ではセントリコンシステムを採用しています。
セントリコンとは
1.習性を利用した新発想の防除工法。薬をまかずに巣ごと退治するシステムです。
いままでの工法は対症療法。根本的な防除はできません。
床下に防蟻剤を散布するのがいままでの防除工法。シロアリが家屋に侵入しないようバリアをつくる工法で、根本的な防除法ではありません。地中のコロニー(巣)は温存され、防蟻剤のバリアに隙間ができると再び侵入する危険性があります。そんな従来工法の問題点をクリアしたのが、「セントリコン・システム」と「セントリコン・オールウェイズ・アクティブ」のセントリコン・シリーズ。シロアリの習性を利用して巣ごと退治する防除法です。
シロアリは新たな餌場を見つけるとフェロモンによりそこに仲間を誘導する習性があります。セントリコン・シリーズはこの生態を利用。シロアリが好むように調整した薬剤を使用し、つぎつぎと薬剤を摂取させます。コロニー(巣)のシロアリ全体に薬剤が行きわたることによりシロアリを巣ごと壊滅させる根本的な防除法です。
2.薬剤を大量散布する工法と違って臭いもなく、人にもペットにも環境にも優しい工法です。
セントリコン・シリーズはシロアリの習性を利用した、全く新しい概念に基づく環境配慮型シロアリ防除サービスです。しかも人やペットが薬剤に直接触れない新手法。薬剤使用量もごくわずかです。
薬剤は特殊な容器に納めて地面に埋め込まれますので、人やペットが薬剤に触れる可能性はほとんどありません。1つのコロニ-(巣)を駆除する薬剤の有効成分量は、20グラム以下とごく少量。また使用済みの薬剤は、厳密な管理のもとに回収するので安心です。
3.安全性
セントリコンシリーズは、少ない薬剤量でシロアリのコロニー(巣)そのものを駆除することが出来ます。シロアリの習性を利用して、環境への薬剤の放出を最低限に抑えた、薬剤の効率と安全性の高いシステムです。これがセントリコンシリーズの最大の特徴といえるでしょう。
Q.03 家に帰ったらあったかい、
を太陽光発電で実現できる?
ロンドンやニューヨークにある、オイルヒーターを
家中に巡らせて家中を
暖めるような暖房が理想で、
寒い時期が山場の仕事なので、
「家に帰ったらあったかい」という心地よさが欲しいです。
そこで、家全体を暖めるという床暖房を考えているのですが、
太陽光発電では難しいのでしょうか?
A.太陽光発電での床暖房には、問題点がいくつかあります。
1.時間差の問題
太陽光での発電が行われるのは、AM7時ごろからPM6時ごろまで。一方で、床暖房を稼動したい時間帯は、夕方から夜、および明朝から出勤時間になります。住宅の場合は大きな蓄電設備を設けることは難しいため、この時間差により、結局は送電による電力をかなり消費することになります。
電力会社の触れ込みでは、「安い夜間電力料金」「導入による電力料金の優遇」とうたわれていますが、消費の多い時間帯にどれほど有利かには、疑問が残ります。
2.電熱線による発熱効率
電熱線による発熱は熱容量が少なく、温度の上昇が速度が速いため、木造住宅の駆体への負荷が大きい上に、蓄熱体に蓄熱させるエネルギー制御が難しいのです。
これら2点の問題から、せっかく太陽光発電を導入しても、主に売電(微々たる物ですが)に使われることが多いのが現状です。
3.コストの問題
発電パネルを入れると、200~300万円という金額がかかります。これは、住宅計画の中でもかなり負担が大きな設備投資といえます。一方、他の熱源と蓄熱構造を採用すれば、1/4程度のコストで、より消費エネルギーの少ない快適な暖房が手に入ります。そう考えると、太陽光発電は費用対効果が低い、と言わざるを得ないでしょう。発電パネルは、お昼に照明や電気機器を稼動できるという点では大変有意義ですが、年間のランニングコストを補っておつりが来るまでには、かなりの年数がかかると試算されています。
4.発電能力、環境負荷の問題
現在の発電パネルは、太陽光エネルギーに対する発電量はまだまだ低く、今後の技術革新によりシステム自体が陳腐化する可能性を多分にはらんでいます。
また、発電所で発電 → 送電 → 発熱、という流れは、そのぞれの段階でエネルギーの変換ロスもあり、他のエネルギーに比べて環境負荷が高いという問題もあります。
これらの問題から、当社で太陽光パネルを採用する際には、太陽光発電パネルではなく、太陽熱エネルギーをそのまま「熱」として使用する集熱パネルをお勧めしております。
これならば、時間差の問題も解決できます。豊富な熱量を、建築基礎などの蓄熱体に蓄熱しておけます。床暖房としては他の熱源(窓から降り注ぐ日射の熱や、灯油、電気温水器)との併用も出来ます。
Q.04 決まったプランは
ありますか?
間取りなど、決まったプランはありますか?
A.固定のプラン等は特になく、それぞれの敷地にあわせて柔軟に対応させて頂いております。
それぞれに生活スタイルが異なり、建設地の地域環境も違います。その環境に合わせて、その地域の自然のエネルギーを最大限有効に使える設計を練ってゆきます。
お客様と打合せと、いろいろな要素を考慮に入れて、可変性のある、長く棲み継いでゆける長寿命化住宅を提案させて頂いています。
Q.05 建築費用が知りたい
建築費用を教えてください。
A.3,000万前後のお客様もいらっしゃれば、それ以上のお客様もいらっしゃいます。
コンセプトハウスで使用している蓄熱土間用の基礎、木窓を全て対応するとご予算は高くなりますが、基礎を通常基礎に変更したり、木の窓を一部だけに使用する(アルミ複合サッシ窓にする)などの工夫で予算調整は可能です。
Q.06 3階建ては可能ですか?
土地面積が狭いのですが、両親との完全分離型の
二世帯住宅を希望しています。
きなりの家で3階建ては可能ですか?
A.木造でも3階建ては可能ですが、2階建てと比べると少し割高になります。土地面積が狭いといっても、設計的に三階建てが最適かどうかは検討の余地があると思われます。まずは敷地を拝見させて頂き、その上でご相談ください。
Q.07 床下換気口が
ありませんが…。
きなりの家の写真を見ると、床下に換気口がないように思えて気になります。
床下はどのような構造になっているのですか?
A.床下の構造というと、空洞があって換気しているようなイメージをお持ちだと思いますが、きなりの家の場合、床下に蓄熱コンクリートが充填してあるため、空洞が少ない構造になっています。また、蓄熱性能を高めるために、土台と基礎の隙間を完全に閉じていて、外気とは隔離した床下構造になっています。だから、冬でも高い蓄熱性能が期待でき、わずかな自然の熱量でも床下に蓄えて、長時間有効に暖房に使うことができるのです。
Q.08 坪単価はどれぐらいですか?
きなりの家を建てる場合の、
おおよその坪単価を教えてください。
A.「坪単価」は床面積の大きさ、設計や仕様で全く異なるもので、一概にはいえないものですが、資金計画を組み立てる上で、90~万円/坪前後を目安として予算組みをする場合が多いです。
限られたご予算であっても、打ち合わせを重ねて設計プランを練り、ご予算の中でそれぞれの客様にとって最良の家を目指します。また、ご融資に関するご相談も承っております。
Q.09 床暖房はいくらぐらい
かかる?
建築は別として、床暖房だけだといくらぐらいの投資になりますか?
A.屋根上のパネルを導入せずに床暖房をする場合(太陽熱の床への照射の熱と、灯油やガスの燃焼熱のみの場合)は、通常の30坪台の家で100~150万円前後の投資となります。
Q.10 マツヤニは?
構造材と呼ばれる梁や柱に松が使ってあると、
長年のうちにマツヤニが出てたれてくる、
と人から聞きました。
御社の建物の象徴となっている、むき出しの梁などの部材は、
そのような心配はないのでしょうか?
A.きなりの家の軸組み工法の住宅は、梁に米松のドライビーム(超乾燥材)を 用いています。また、柱に松は用いません。
確かに、未乾燥の松(グリーン材)を梁・柱に用いると、経年乾燥していくうちに含有する松ヤニが表面に浮き出てくる場合もあります。しかし、ドライビームは工業的にいくつもの工程を経て、厳しい品質管理のもと、十分乾燥処理されたエンジニアリングウッドです。含有する樹液及び水分が絶対的に少ないため、長い年月を経ても樹液などが湧出してくる可能性はかなり低いと思われます。
なお、ドライビームには次のような特徴があります。
・平均含水率20%以下(収縮、変形を抑える)
・優れた強度(全数、集成材と同様に強度を選別している)
・寸法が正確(未乾燥材の約70%の軽さ)
・カビや菌が繁殖しにくい(水分量が少ない)
・米松を使用(コストパフォーマンスが高く、環境に優しい)
Q.11 木の産地は?
きなりの家で使われている木の産地はどこですか?
A.桧は、産地として有名な岡山産を使っています。また杉は徳島、ヒバは函館など、それぞれ産地から直接取り寄せています。だから、予算内で良質な木をふんだんに用いた家をつくることができるのです。
Q.12 床暖房で木が
変形しませんか?
床暖房をすると、無垢材の床に変形などは
ありませんか?
A.自然の素材は、いくらかの変形はあるものです。しかし、蓄熱式床暖房は、蓄熱層に熱をためてから輻射熱として徐々に熱を放出するため、急激な温度変化がなく、木の変形に大きく影響する事はありません。
Q.13 施主の施工参加は?
建築家とつくる家の場合、コストダウンもかねて、
施主が施工に参加することもよくある、と聞きました。
アプローチのタイル張りを自分でしたり、
室内の珪藻土塗りを自分でしたり、
外構は後で家族でボチボチやったり…。
家づくりを単なる商取引(ものの売買)ではなく、
共同作業の「ものつくり」として考えると、
家族で協力して作業することによって、
より愛着の持てる家づくりが可能になると聞いて、
施主の施工参加に興味を持ちました。
きなりの家では、そうした素人の施工参加は
不可能なのでしょうか?
ブランドイメージを大切になさっているので、
「クオリティが落ちる」と
思われるのでしょうか?
A.実は、様々な場面でいただくご要望の一つです。大切なお住まいの安全面を考え、基本的には弊社に施行をお任せいただくようにしております。しかし、「記念の手形をつけること」や「こだわり・思い入れのある材料のご支給」は承っておりますので、希望される場合は担当者へご相談ください(材料のご支給については別途管理費をいただく場合がございます)。
Q.14 住んでいる方に、
実際にお話をお聞きしたい
きなりの家に実際に住んでいる方に、
お会いすることはできないのでしょうか。
ホームページには施工事例が出ていますが、
詳しい場所などは教えていただけないでしょうか?
A.お客様のご好意により、完成したお宅を「完成展示会」という形でご覧頂く機会は、頻繁に設けさせて頂いております。しかし、お客様がご入居された後は、その建設地も個人情報となりますので、積極的にご案内することは遠慮させて頂いております。
完成したお宅への取材をしているページがコチラにありますので、参考にしてみください。
Q.15 アフターサービスは?
アフターサービスはどのようになるのでしょうか。
建物自体の寿命が長いのは、
すごく魅力なのですが、
きなりの家でずっと見てもらえるのでしょうか?
A.もちろんです。アフターサービス専門に、お客様のお宅を訪問させて頂いている社員もおります。定期点検や、15年保証(構造体)システムも採用しています。また、不具合があれば、お電話やメール等で担当の者にご連絡頂き、お話をうかがった上で対応させて頂いております。