今回は、最近挑戦した「金継ぎ」について書いてみたいと思います。
毎日のように食器を洗っていると、ついうっかりやってしまいますよね。
欠けたうえにヒビが深く入ってしまいました。
「形あるものいつかは…」なんて思っていても言えない時が来たので、買いました。金継ぎコフレ。洗い物係の宿命です。
これはその一部ですが、漆が2種類、粉が3種類、筆が3種類など工程によって使い分けます。
詳しい方法はネットに沢山載っていますので、割愛させて頂きますが、
要するに、きれいに洗った後、希釈した漆で下地作り。
すぐ拭き取って、ムロと呼ばれる湿らせた箱に2~3日入れて漆を硬化させる。
(今思えば、この時の拭き取り方が悪くて周りが汚れたのかもしれない)
次に、粘土状の漆で欠けて無くなった部分を埋める→ムロ→紙やすりで形を整える。
最後に、金粉を付けるための漆を薄く塗り、金粉を蒔いてムロへ。
その後、仕上げの磨きの工程などもあります。
ひとつの工程が15分程ででき、その後ムロへ2~3日入れておく作業を繰り返すので、
一週間に一回すきま時間を見つけては作業していきました。
傷んでしまったところを直しながら、また使えるようにする。
今度はそこがアクセントになって、さらに愛着が増します。
規模は違っても、住宅も似てるなあ と作業しながら考えていました。
時間がたち、ライフスタイルが変わったことで出てくる使いづらい部分。
そこを今の生活に合う快適な場所に直すことで、さらに愛着が増す。
きなりの家では、そんなリフォームも承っております。
設計部 金光