少しずつ冬の訪れを感じる季節となりました。
皆様、急な気温変化に体調など崩されておりませんでしょうか。
きなりの家ではいよいよ床暖房の運転を開始しまして、その暖かさを実感しております。
(寒がりな私にはとても有り難いシステムです)
是非皆様も一度訪れて体感してみて下さい。
さて、
岡山建築深訪と題しまして、今回はこちらの建物をご紹介させて頂きます。
こちらは岡山大学のキャンパス内にある「交流広場」。
建築家ユニット「SANAA(サナア)」による作品で、浮遊感のあるパーゴラが印象的です。SANAAの代表作品と言えば「金沢21世紀美術館」や「海の家なおしま」が有名ですが、
その“繊細で透明感のある建築”が特徴的ですね。
この建築は東西南北に分断されているキャンパスを繋ぐ「交流の場」としての役割を担っております。
軽やかに繋がるパーゴラの屋根は外側へ広がって行くかの様な形状をしており、この場所で出会った人達の繋がりが広がっていくことを体現しているように思えます。
また、別の敷地では「Jテラス」(Junko Fukutake Terrace)と呼ばれる建物もあり、市民に開放されたスペースが設けられています。
「人が集い、対話が生まれる場」をテーマとしており、
学内だけでなく市民にも開かれた交流の場として、新しい価値観を取り入れようとする様が見て取れます。
「J Terrace Café」というお店も入っており、気軽に立ち寄れる空間となっておりますので、
お近くへ来られた際は是非訪れてみてはいかがでしょうか。
設計をする際には、テーマやコンセプトを明確に持ち、それがブレないよう意識しますが、建物自体がそれを体現するかのようなデザインはとても面白いですね。
設計者の意図やコンセプトを意識しながら見ると、より興味深く見ることが出来ます。
投稿者 石田