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先週からきなりの家コンセプトハウスの一部がリニューアルし、ギャラリーになりました。 第1回目は和意谷陶芸村さんとご縁を頂きまして、「備前の灯りとうつわ展」を開催致しております。 展示作品を一部公開致します。 カップ20141009 カップなどの食器はもちろん・・・
水琴楼1009 こちらは水琴窟(スイキンクツ)といって、流水音を楽しむものです。 名前もそうですが、とても風流な装置です。 備前焼は陶器の中でも固く、水が落ちると金属音のように、とても高い音が出ます。 また、備前焼の色は赤い色が多いですが、窯の温度などによって黒っぽい色になったり、青みがかかったり、更に粘土の粒子の大きさを変えると質感が変わったりと、非常に多彩な表情を持っています。 今回展示される備前焼のタイルや表札(下写真)は白い線が入っています。 こちらは上に他の陶器を重ねて焼く際に癒着しないように敷いた藁の跡だそうです。 DSC_4578食器やタイルは数枚重ねて焼くことが多く、このような跡が良い味を出してくれます。 和意谷陶芸村さんとお話をさせていただいた際に聞いて驚いたのが、土づくりです。 和意谷陶芸村さんでは土づくりから行っておられるそうなのですが、備前焼の土づくりには大変な時間がかかおります。 山から土を掘り出してまず、数十年寝かせその後粒子の大きさを分け良質な粘土をつくります。 更に作成した粘土を乾かないように2~3年寝かせ、やっと備前焼として整形されます。 加えて焼きの工程も火を入れて2~3週間、ゆっくり冷却させるために釜を閉めて約1週間、計約1ヶ月間作成に費やします。 そうして今回展示されております作品群は土づくりから考えますと、おじい様の代から作品作りが始まっているそうです。 今回の展示では照明器具、手洗い器、表札、タイル等々ちょっと変わったマテリアルもございます。 是非お誘い合わせの上、お気軽にご来場ください。