AM:Organic Farm,Obergrashof オーベルグラスホーフの有機農場。
1920 年代に作られた、市が所有し、⺠間が運営する農場。土が自身で再生することができる状態で栽培することが環境に優しいとのこと。
70〜80 頭の牛のエサのワラ、屎尿、落ち葉などからコンポストが作られ、それを肥料に植物が育ち、エサを食べて…という土の再生サイクル。虫が住み、鳥がやってきて、害虫を食べ、糞をして、どこかから種を運び…という循環社会が成り⽴っていました。
昼:Rudolf Steiner schole シュタイナースクール+シュタイナー幼稚園
多角形や変則的な動きのある建物です。できるだけ材料を隠さず、凹凸とカラーで表情を出しているそうです。
7 歳までに⾒たものや経験したことが人格に影響を与えるとされるシュタイナー教育。自然のモノの、どこか未完成なところが彼らの感性を高め、自由な発想で遊ぶことができるようになるそうです。
天井は、下手の天井は⼀つとして水平なものはなく、かつカラフル。ホールの塗装は、父兄のボランティアによって10 年がかかりで完成したもので、⼦どもたちのことを思い、話し合い、こんなニュアンスのあるカラーになったとのこと。写真ではうまく伝わりませんが、優しいグラデーションです。
さらに複雑な平面の幼稚園。
なんでも、真っすぐな廊下よりも、自然の野山を歩くように複雑な形になっているようです。それでも断熱は300mm厚、トリプルガラスなのがドイツらしさ。
日本にプラスティックの遊び道具。
ケガをしないように、汚れないように…。
それは教育に限らず、住宅建材にも。手離しの安⼼感と引き換えに、可能性もずいぶん失っているようにとのこと。