自然とモダンに暮らす家。「き」なりの家

最後に訪れたきなりの家でやっと夢が実現。夜、リビングから外を眺めてリゾート感を満喫

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海風を望む家

設計:田中賢二/大工:河田修・向井行政

高低差のある2区画の土地を有効利用

眼下に街並みと海を臨む高台の新興住宅地の一角に、施主様のお宅はある。

「海が好きで、この眺めに惚れ込みました」というご夫妻は、ここで隣り合った2区画分の敷地を購入。「車5台分の駐車スペースが必要なんですが、斜面のために広い敷地がなかったので、2区画で合計120坪の土地を購入しました。それから多くの住宅会社に設計を依頼しましたが、なかなか納得できるプランに出会えなかったんです。最後に訪れたきなりの家で、やっと希望がかないました」

高低差がそのままいかされ、起状に富む敷地デザイン

多くの住宅会社を渡り歩いたその原因は、2区画の土地の高低差にあった。土地と土地の高低差は、約75cm。「高い方に合わせて低い方を造成するのは造成費用がかさむということで、多くの住宅会社は1区画に住宅を、1区画に駐車場を作るように計画していました。それで、合計120坪という敷地が手狭に感じられて、納得できなかったんです」と、ご主人は語る。

それをきなりの家では、2区画を隔てている擁壁と土を撤去し、下段の高さに合わせて上段の一部を低くすることで、下段側の敷地を広げるアイデアで解決。造成コストを抑えつつ敷地を有効に使い、同時に敷地内に高低差を作って趣のある庭が実現した。

スキップフロアで土地の段差を利用した大空間

「海が大好きで、サーフィンが趣味」というご夫妻の希望は、「海にいるような雰囲気が楽しめる家」。「バリのリゾートをイメージして、ダークブラウンと白を基調に。仕事柄来客が多いので、仕事用と家族用にリビングを2ヶ所設けること、キッチンはアイランドに。ゲストの寝室用に和室を作り、お風呂にはバスコートを。そしてもちろん、車5台分の駐車スペースを。そんな風に、とにかく要望をお伝えしました」

蒲芯を用いた天井がアジアンリゾートらしさを醸す

仕事柄多くの来客を迎える

和とアジアを融合する格子

完成した家は、敷地の段差をそのまま活かしたスキップフロアに。低い方は、1階の応接用のリビングやゲスト用の和室などのパブリックスペース。2階は家族用のサブリビングや寝室などのプライベートスペースとし、上下階を結ぶ中2階にキッチンを設けた。上下階は、吹き抜けの大空間でゆるやかに結ばれている。

「キッチンからは、1階と2階の両方の人の気配がわかって、安心です。2階のサブリビングは、来客があったときにも子どもがのびのびと使えるのがうれしいですね。アイランドキッチンは、シンクとIHヒーターの位置を換えて、大きな窓から庭を楽しめるようにしてくださったそうです。日当たりも良く明るいので、家事をしていても楽しいんです」

また、天井近くに取った窓や床暖房など、夏も冬もエアコンに頼らないパッシブな設計も、この家の特徴だ。「床暖房のおかげで冬も快適。夏は家中を風が吹き抜けて、昼はエアコンなしで過ごせます」と、奥様も満足げだ。

庭の植栽もエキゾチックに

内装と設計の工夫でリゾートの雰囲気を

「バリのリゾートのイメージ」を実現するため、インテリアや内装だけではなく、設計から配慮。南国リゾートらしいおおらかさを表現するため、海を臨む側に大きな開口部を設け、自然を感じることができるよう設計されている。

また、1階のリビングの床は大理石、天井の梁と柱は自然塗料で黒く塗装し、アジアンリゾートらしさを演出。タイル壁や天井の板張りをそのまま外に続けて、内と外との境界をあいまいにする効果を生んでいる。同時に、土地を掘り込むようにして1階リビングと前庭を作ったことで、周りを庭で囲まれて別荘のような感覚に。同時に外からの視線をさえぎり、プライバシーも確保した。

「リビングの大きな窓からは、庭の向こうに海が眺められるんです。庭に囲まれて外から覗かれる心配がないので、リビングにはカーテンをつけていないんですよ。夜、リビングに座って外を眺めるのが、私のいちばん好きなひとときなんです。この景色をカーテンなしで楽しめるのが、なによりの贅沢だと思います」

計算された開口が庭を繋ぐ

街になじむ落ち着いた外観

同じトーンをつなげた和室

2階では心おきなく寛げる

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 
 

 

 

 

 
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