自然とモダンに暮らす家。「き」なりの家

子どもの頃から住んだ数寄屋造りをイメージ。昔ながらの工法でも高断熱で驚きの快適さ

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時代をつなぐ家

設計:田中賢二/大工:中西正

自然の恵みを活かす思想に共感

施主様は、子どもの頃暮らしていた数寄屋造りのご実家に、深い愛着を抱いていたという。ご実家があるのは、伝統的な造りの大きなお屋敷が多い市の中心地区。中でも、お父様の想いのつまったご実家は、近所でも評判のお屋敷だった。

「母との同居が決まって、実家の増築か建て替えをすることになったんです。最初は、旧家を部分改築する予定でした。思い入れのある家でしたし。でも、きなりの家のコンセプトハウスを訪ねて、『こんな家を建てたい』、と思ってしまったんですね。庭との一体感や無垢材の素材感、和モダンのデザイン。そして、緑化やパッシブソーラーといった、自然の恵みをいかす思想に惹かれたんです」と、ご主人は語る。

洗練されたモダンデザインの中に和の伝統を感じる

旧家の記憶と内外複合断熱

ご主人がきなりの家に惹かれたのは、木をいかす伝統的な木組みを行っている点も大きかった。
「旧家の雰囲気が好きだったので、新しい家も昔ながらの工法がいいなとも思っていました。だから、専任の熟練職人さんが手作業で建てる、という点がとても魅力的でした」その希望通り、日本建築の伝統を感じるデザインをいかした、洗練された和モダンなテイストで建てられている。「職人さんが鮮やかな手つきで、柱を組んでいくんです。その技術には、見ていてただ驚くばかりでした」と、奥様も言う。

そんな熟練の職人の技が、木材本来の強さを活かした頑丈な構造体を実現している。ご主人が実際に住んでみて驚いたのは、断熱性の高さと快適さだったという。「正直に言うと、気密性や断熱性が弱点だと思っていました。でも、真冬でもエアコンをつけずに過ごせて快適。洗面所や廊下でさえ、ヒヤッとした寒さを感じないんです」内外二重断熱で高度な断熱性を実現。蓄熱床暖房との相乗効果で、家中、一年中暖かく快適に住まうことができるのだ。

お酒を見せるオリジナル収納

細部の素材感にもこだわって

造作収納ですっきりと暮らす

カウンターはオーダーメイド

思い出が随所に生きる新しいデザイン

プランにあたっては、もとの家の記憶も大切に考えたという。「入るとすぐに和室がある間取りも、玄関や和室の大きさも以前の家の通りなんです。旧家の梁や瓦、敷石を再利用くださったり、庭の樹木もいったん移植して元のままに植え戻してくださったり。子どもの頃からの思い出を、大切に残してくださっているのが嬉しいです」

一階は三面が庭に面したリビングとダイニングがゆるやかに続く。和室から玄関とリビングダイニング、そしてアウトドアリビングまでが、ひとつながりの大きな空間となっている。「リビングからは、以前のままの懐かしい木の姿が眺められるんです。三面がガラスなので、まるで庭とつながっているような雰囲気で、それが心地いいんです」

リビングの舟底天井や直線的な意匠に数寄屋の趣き

寝室の一角には書斎コーナー

伝統を受け継ぐ匠の技が光る

地域に溶け込む美しい外観

「目の行き届くところで勉強させたい」ということで、ダイニングの一角には、子どもの勉強スペースを設置。「勉強スペースのサイドに当たる石の柱が、ちょうどリビングとダイニングのほどよい間仕切りにもなっているんです。ちゃんと目が届きながらも、落ち着きのある空間になっていて、よく考えてくださっているな、と思います」

また、リビングの南側にある大開口を開くと、庭と一体化した空間になって、四季折々の庭の表情が楽しめる。「自然の恵みを活かして、自然を感じる暮らし。きなりの家の思想そのままのこの家では、家族がいつも笑顔でいられます」。施主様はそう、笑顔で語った。

勉強コーナーは絶妙な落ち着き

軒裏まで続けた板張り天井が外への広がりを感じる

漆喰の風合いが生きる白壁

玄関の壁はこだわりの石積み

収納物を考えたキャビネット

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 
 

 

 

 

 
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